奈良県のほぼ中央に位置する人口約7,000人のまち 吉野町。
自然豊かな環境ですが、大阪までは電車で最短1時間20分で行くことができます。
また、春には全国的に有名な吉野山の桜を見物に約30万人の観光客が訪れます。
しかし、少子高齢化で過疎の波はとまることがありません。
吉野町の高齢化率は約45%となっており、今後益々上昇することが予想されます。
そのような状況の中、同じく空き家の件数も上昇しています。
平成27年に空き家調査を行いましたが、町内の空き家はおよそ600軒。
その中ですぐにでも活用できそうな良好な状態の空き家がおよそ170軒でした。
<情緒あるまちなみが残る吉野町>撮影:吉野町地域おこし協力隊 糟谷陽一
また、田舎暮らしがしたい、吉野で住みたい、という移住希望者や今後も吉野町で暮らしていきたいという方は多くいらっしゃいます。
そういった移住希望者等と空き家物件のマッチングを行っているのが「吉野町上市移住定住促進支援センター」です。
今回の地域おこし協力隊募集で配置されるのはこちらのセンターになります。
現在、2名の協力隊員が配置されています。
<センターでの相談風景>
このセンターでの吉野町空き家バンクの運営は、奈良県内を中心に活動されている『NPO法人空き家コンシェルジュ』と協働で行っています。
ですので、未経験や初心者の方でも研修を行い、業務を行うことができるようになりますのでご安心ください。
直近3年で、32件が成約に至り、そのうち25世帯52名が定住などおこなっていただいております。
<現在2名の協力隊がセンターに勤務しています>
また、単に住まいとしての空き家利活用ではなく、コミュニティスペース、ゲストハウス、チャレンジショップとしての利活用も活発化してきています。
中でも、地域の有志メンバーで結成された『上市まちづくりの会リターンズ』を中心に運営されている『ゲストハウス三奇楼』は元料亭旅館で空き家となっていた物件をリノベーションした空き家利活用の先進モデルとなっています。
2015年10月にオープンし、延べ1,000人以上の宿泊者となっています。
こちらの管理人も元吉野町の地域おこし協力隊の方が雇用されています。
<ゲストハウス三奇楼の縁側>
<空き家を活用したデザインオフィス『ねじまき堂』>
こちらのねじまき堂も、デザインオフィスとして使用され、イベントでも活用されています。
こちらの運営も、吉野町地域おこし協力隊を卒業された女性二人組がおこなっています。
<空き家をリノベーションしたチャレンジショップ『上市スタンド』で協力隊の交流会を実施>
吉野町では10名を超える地域おこし協力隊が様々な分野で活動を行っています。
今回募集している定住部門以外では、「観光」「教育」「木工・木育」「地域支援」「スポーツ」部門など、吉野らしい地域活性化のために地域住民、各団体、行政、協力隊が協働で事業を行っています。
また、奈良県庁奥大和移住交流推進室とも連携し、地域おこし協力隊の研修も多く開催されています。
講演会、現地視察など行われ、宿泊での研修会もあります。(強制ではありません)
<協力隊の研修で隣村のカヌー体験に参加>
このように、空き家の利活用を通じた吉野の地域活性を一緒にお手伝いいただける協力隊を募集しています。
【吉野町地域おこし協力隊募集要項】
■勤務日数及び勤務時間
勤務日数は、月間16日、勤務時間は、原則として8時30分から17時15分(1日7時間45分)
■報酬
基本給(月額)166,000円
■待遇及び福利厚生
(1) 隊員の活動に係る費用は、「吉野町地域おこし協力隊活動支援補助金交付規程」により町が負担します。
(2) 光熱水費については、隊員の負担とします。
(3) 引越しに必要な経費については、隊員負担とします。
詳細はリンク先をご覧ください